【予告】第6回 人間国宝陶芸展
2025年3月19日(水)~24日(月)
6階/催事場・美術画廊
※最終日は午後4時にて閉場。
人間国宝から文化勲章受章作家を中心に、近代日本の陶芸界における巨匠陶芸家の作品約100点に加え、併催の「現代人気作家陶芸展」と併せて総数約400点の作品を一堂に展覧いたします。
また、谷口榮ガラスアート展を画廊にて開催いたします。
ぜひこの機会にご高覧下さいますようご案内申しあげます。
出品予定作家
荒川豊蔵 伊勢﨑淳 板谷波山 井上萬二 今泉今右衛門(十三代/十四代) 加藤唐九郎 加藤卓男 加藤孝造 金重陶陽 河井寛次郎 北大路魯山人 金城次郎 近藤悠三 酒井田柿右衛門(十四代/十五代) 島岡達三 清水卯一 鈴木蔵 田村耕一 三代 徳田八十吉 富本憲吉 濱田庄司 福島善三 藤本能道 十一代 三輪休雪 吉田美統
他 (50音順)
※出品内容は変更となる場合がございます。
作家来場予定
3月19日㈬ ・ 20日㈭ 若尾誠 先生
3月19日㈬~23日㈰ 伊藤公洋 先生
3月23日㈰ ・ 24日㈪ 黒岩達大 先生
3月23日㈰ ・ 24日㈪ 安洞雅彦 先生
会期中全日 谷口榮 先生
※都合により変更となる場合がございます。
十四代 酒井田柿右衛門 濁手三方割花文花瓶
十三代 今泉今右衛門 色絵薄墨竜胆文花瓶
三代 徳田八十吉 碧明釉香炉
加藤卓男 藍彩紐飾双耳花入
井上萬二 白磁壷
濱田庄司 柿釉抜絵花瓶
田村耕一 椿壷
金城次郎 魚紋筒形花瓶
金重陶陽 備前耳付花入
十一代 三輪休雪 白萩茶碗
清水卯一 青瓷茶碗
荒川豊蔵 粉吹風茶碗
河井寛次郎 鐵藥赤青碗
【同時開催】現代人気作家陶芸展
若尾誠
3月19日㈬・20日㈭ 来場予定
1959年岐阜県多治見市に生まれる。
志野焼の名匠・若尾利貞に師事し、陶芸の道を歩み始めた若き日に岡部嶺男青瓷(せいじ)に魅せられ、一貫して赤土による土物の青瓷を美濃で創作している。
土は自ら調整し釉薬を何重にも厚く重ね掛けして生み出される粉青瓷(ふんせいじ)、貫入と呼ばれるひび割れと淡く柔らかな青色は今最も美しい青瓷で、複雑な輝きが神秘的な魅力を放ち日本人の美意識を刺激する。
粉青瓷輪花鉢 24.3×24.3×高さ10.5cm
武腰一憲
九谷庄三直系の五代目。九谷伝統の風合いを大切にしながらも、モダンで斬新な作風が特徴。
シルクロードの地ウズベキスタン共和国を旅した際、目にした高原地帯の澄んだ青空から発想を得た「サマルカンド・ブルー」。ライフワークともいえる「遠い日」は色鮮やかな民族衣装を「あの衣装を九谷焼特有の五彩で表現できるのではないか」という思いから生まれた。
それ以来、かの地に感謝と敬意をこめて制作している。
色絵 遠い日 陶額 58.0×49.1×3.1cm
伊藤公洋
19日㈬~23日㈰ 来場予定
瓦の町として知られる愛知県高浜市で明治18年から続く窯元の五代目。
独自の志野焼にこだわり、温かみのある白い釉調と表情豊かな緋色の作品作りに専念している。
志野の豊かで温かな味わいの茶盌や花入、重厚な趣の黄瀬戸の鉢、壷、花入、煎茶器、食器などを得意とする。
安藤日出武氏(岐阜県重要無形文化財保持者)に師事。高浜市に「志野」専用ガス窯、豊田市足助町(猿海老)に半地上式穴窯を築窯。
志野茶盌 12.7×13.3×高さ9.0cm
宮尾昌宏
工芸好きの父の影響で幼い頃から焼物に興味を持ち、特に割木で窯を焚く備前焼に魅せられる。
九州から岡山県無形文化財・山本雄一氏に弟子入りを果たす。従来の男性的な印象の備前焼とは一線を画した優しくて柔らかい女性的な備前焼が特徴で女性のファンを多く持つ。
茶の湯造形大賞を受賞されるなど確かな造形力が評価されている。今後も大きな賞を受賞されることが期待される注目の作家。
堆文平鉢 34.1×32.7×高さ6.7cm
黒岩達大
23日㈰・24日㈪ 来場予定
加藤唐九郎を知ったことをきっかけに、サラリーマンから陶芸へ。
備前・有田・萩で陶芸を学び、現在は桃山陶の古窯が多く残る岐阜県可児市久々利で作陶。
桃山陶を意識しながらも、自分なりの形を追求し、織部釉から変化させたマットな緑釉が評価されている。
2015年にはこのマットな緑釉作品が東海伝統工芸展 日本工芸会賞(最高賞)を受賞し、代表作品となっている。そのほか、赤色の赫釉、青瓷、など手掛ける。
緑釉花器 41.0×22.0×18.0cm
安洞雅彦
23日㈰・24日㈪ 来場予定
桃山時代の織部にこだわり、当時と同じ製法再現を目指して岐阜県多治見市の工房にて制作された数百種類に及ぶ豆向付を中心に美濃古陶を現代に写したうつわの数々を制作している。
豆向付(まめむこうづけ)とは、懐石料理で使用する向付を手のひらサイズに小さくしたもので、安洞雅彦が名付けた造語です。織部焼の向付をリサイズすることをコンセプトとしており、現在600種類を超えて制作している。
【同時開催】 谷口榮 ガラスアート展
6階/美術画廊
会期中全日 作家来場予定
ガラスで絶賛を博する「光琳」シリーズを築き上げた師の情熱。
美しき和の心を忘れることなく、ガラスという素材を良く知り向かい合う。
師と同郷の自分が黒木ガラスを未来へつなぐ者として認められた喜びと感謝。言葉ではなくものづくりを通し、この和魂を様々な形で伝えたい。
谷口の手により生まれる作品には、独自の感性と共に黒木国昭の彩(いろ)が宿る。膨大な同じ時間を過ごした二人だけが共有する技術や感性が現代アートの装いとの相乗効果による新たなガラスアートを生みだすこととなった。
花器金・プラチナ彩
「登竜」~雲外蒼天~
H58×W20.3×D22cm
1970年 宮崎県須木村(現:小林市)生まれ
1994年 有限会社 グラスアート宮崎綾工房
(現:株式会社 グラスアート黒木)入社
国の「現代の名工」黒木国昭に師事
2019年 グラスアート黒木所属作家として「時空の旅」シリーズで活動開始
師である黒木国昭の代表作「光琳」シリーズの継承を認められる
2020年 「21世紀アートボーダレス展」国立新美術館
2021年 「谷口榮ガラス展」広島三越
「ガラスのかたち展」日本橋三越本店
「谷口榮ガラス展」香林坊大和
◆関連記事
●6階催事場のご案内
●今週のグルメ情報
●各フロアからのお知らせ
●お得情報をLINE@で配信!SNSガイド
●松菱マッピーカードのご案内
●トップページ
日本ガラス工芸協会正会員